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執筆者の写真室戸市観光ガイドの会

10月の室戸は「神祭」シーズンでした

ブログの更新があいてしまいました。


あっという間に過ぎてしまいましたが、10月は室戸市内の各地域で、それぞれの地域の「神祭(じんさい)」が行われました。

秋のお祭りです。


西から順に、羽根、吉良川、浮津、室津、津呂、高岡、三津、椎名、佐喜浜、といったように、室戸の中でもそれぞれの地域ごとに分かれていて、それぞれ特色ある内容のお祭りです。


同じ週末にいくつかの地域がかぶっているので、室戸の人でも自分の住んでいるとこ以外の神祭は見たことがない、という人もたくさんいます。


私は今年、2つの神祭に行くことができたので、ちらっと写真でご紹介しますね。


まずは吉良川。


ここは大きな花台が夜に勢いよく舞うのが有名で、毎年たくさんの見物客とカメラマンが来ます。




昼間は、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている吉良川の町並みの中を3台の花台が練り歩きます。(本来は4台ですが、コロナ禍以降は1地区が高齢化で花台を出すのをやめてしまいました)(また、翌日の本祭は4台の花台に加え、「お舟」という台も出ます)






ここでちょっと「ジオパーク」の話。


室戸市は、室戸岬だけではなく、室戸市全域が「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されています。


ここ吉良川の一番の特徴は、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている古い町並みです。

これは家の外壁に土佐漆喰が使われていたり、外壁に「水切り瓦」という瓦が設置されてあったり、また各家の石垣も特徴があったりと、それ以外にもたくさんの見どころがある町です。


室戸は昔から強い台風の通り道であったことが、このような家のつくりに影響しています。


他にもさまざまな自然環境や地質のことが地元の人の生活に関わっていて、それを町並みとして残しているのが吉良川という地区なんです。





それから、室戸岬の津呂の神祭。


こちらは私も初めて行きました。神輿は、「暴れ神輿」と呼ばれる激しい動きが特徴です。


これも津呂の集落を神輿が練り歩くのですが、私的な見どころは、津呂港です。




室戸は、過去南海地震が起こるたびに地面が隆起したと言われます。


この港も、最初に作った頃よりも地面が隆起したため、そのたび地面を掘り下げた港として知られています。


そのため上の道路と民家の高さと、下の港の水面が、かなり急な高低差があるつくりとなっています。


よく見ると、この港の壁とかがツギハギのようで面白いんです。

上下で造りが違うところなんかを見ると、ここで時代が分れるのかな?なんて想像します。




暴れ神輿と言われる通り、民家の軒先などに神輿がガンガン当たって激しいです。地元の方はみなさん承知の上のようです。




さて、今回は簡単に2ヵ所の室戸の神祭をご紹介しました。


けれどもこの2つの神祭ももっと深いしいろんな要素がありますし、そのほかの地域も濃すぎるくらいの特徴あるお祭りです。


ぜひ来年以降、10月の週末には室戸の神祭に足を運んでみてくださいね。



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